『ロックよ、静かに流れよ』 - ジャニーズ百科事典
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『ロックよ、静かに流れよ』

『ロックよ、静かに流れよ』(ロックよ、しずかにながれよ)は、1988年2月20日に劇場公開された、プルミエ・インターナショナル、ジャニーズ事務所製作、東宝配給の映画。 珠玉の名作として非常に高い評価を得ている。 実話を元にした作品で、主演は男闘呼組の4名。 監督は長崎俊一。

         


目次



概要

ロックが好きな高校生たちの友情を瑞々しく描いた青春群像。 吉岡紗千子原作の実話の同名手記の映画化で、脚本は『九月の冗談クラブバンド』の長崎俊一と、北原陽一が共同で執筆。 監督は同作の長崎俊一、撮影は、本田美奈子.の主演映画『パッセンジャー 過ぎ去りし日々』の杉村博章がそれぞれ担当。
映画のキャッチコピーは、「ツッパリは青春のボディーランゲージ!」、「淋しい時、楽しい時、俺たちにはダチ・Friendsがいて、ROCKがあった」。



作品データ

  • 配給 : 東宝
  • 公開日 : 1988年2月20日
  • 上映時間 : 100分
  • 製作国 : 日本
  • ジャンル : ドラマ、青春
  • 言語 : 日本語

スタッフ

  • 監督 : 長崎俊一
  • 製作 : ジャニー喜多川、増田久雄
  • プロデューサー : 佐倉寛二郎
  • 原作 : 吉岡紗千子 『ロックよ、静かに流れよ』
  • 脚本 : 長崎俊一、北原陽一
  • 助監督 : 崎田憲一、小林のぞみ
  • 音楽 : 義野裕明
  • 音楽プロデューサー : 蛎崎広柾
  • 音響効果:帆刈幸雄、円雄二
  • 録音 : 宮内一男
  • 撮影 : 杉村博章
  • 美術 : 尾関龍生
  • 録音 : 弦巻裕
  • レコーディスト : 中野明
  • 照明 : 佐藤勝彦
  • 編集 : 大島ともよ
  • 制作担当:磯村達也
  • 製作デスク : 飯島三智、綾井てるみ
  • 俳優マネージメント : 藤河謙二
  • 視覚効果 : 白組
  • カースタント : タケシレーシング
  • 楽曲提供 : ジャニーズ出版
  • MA : アオイスタジオ
  • 現像 : IMAGICA
  • プロデュース : 佐倉寛二郎
  • 衣装協力 : PERSON'S FOR MEN、PERSON'S、PERSON'S CLUB


主なキャスト

  • 男闘呼組 (ロックバンド「MIDNIGHT ANGEL」役)
    • 岡本健一 (片岡俊介、愛称:シュンスケ役。担当:リズムギター)
    • 成田昭次 (大峰武、愛称:ミネ役。「ミネ」という表記は誤り。担当:リードギター。元・野球少年)
    • 高橋一也 (戸田務、愛称:トンダ役。担当:ベースギター)
    • 前田耕陽 (友成拓也、愛称:トモ役。担当:ドラム)

  • あべ静江 (俊介の母・片岡沙代役)
  • 磯崎亜紀子 (俊介の妹・片岡みどり役)
  • 内田あかり (ミネさの母・大峰和子役)
  • 渡辺正行 (弁当屋「ほっかほっか亭」の店長・秋山役。高倉健に憧れている)
  • 大寶智子 (ミネさに恋する女子高生・由美役)
  • 魁三太郎 (レコード店の店長・島崎役)
  • 内藤剛志 (担任の野村先生役)
  • 清水幹雄 (大川先生役)
  • 諏訪太朗 (石田先生役)
  • 鈴木瑞穂 (校長先生役)
  • 寺尾聰 (新聞記者・磯山役)
  • 光GENJI (友情出演。代々木公園でローラースケートをする少年たち役。エキストラ)
  • 寺島進 (他校の不良役)
  • 青木和代
  • 木村翠


ストーリー

両親の離婚がきっかけで、母・妹と共に東京から長野県松本市へと引っ越してきた高校生の俊介。 転校早々、“ツッパリ”のミネ、トンダの2人からケンカを売られるが、それもいつしか友情へと変わっていった。 そこへ仲間のトモを加えた4人はロックという共通の夢で強く結び付いていく。 やがて、4人はバンドを結成するのだが……。



挿入歌

  • 主題歌 : 男闘呼組 『ロックよ静かに流れよ 〜Crossin' Heart〜』
  • 挿入歌 : 男闘呼組 『ROLLIN' IN THE DARK』
          男闘呼組 『ルート・17 (セブンティーン)
          光GENJI 『ガラスの十代』
  • 挿入歌 & エンディングテーマ : 男闘呼組 『LONELY...』


主なロケ地

  • 長野県松本市内
    • 松本駅前
    • 四柱神社 (よはしらじんじゃ。他校の不良との喧嘩シーンで使用)
    • ナワテ通り商店街 (他校の不良から逃げるシーンで使用)
    • 中町商店街 (他校の不良との喧嘩の後に俊介が逃げ込んだ「なまこ壁」の路地裏)
    • 六九商店街 (撮影時はアーケード商店街だったが、その後アーケードは取り払われた)
    • 薄川 (すすきがわ) の見晴橋 (みはらしばし) 近辺
        松本市縣3丁目。 俊介とミネさが喧嘩後に2人で歩いているシーンと、主人公4人が語り合いながらレコードを川に投げるシーンで使われた。 この川は、長瀬智也主演のテレビドラマ『白線流し』で白線を流すシーンに使われたことでも知られている。
    • 松本城の堀沿い、および松本市役所前の歩道
        ミネさと女子高生が会話するシーンで使用。松本城の太鼓門のそば。最寄りのバス停は「松本城・市役所前」。
    • 時間割
        松本市中央2-10-5。 外から見て2F窓際左側の席で、俊介とミネさがアメフトの対戦テレビゲームに興じていた喫茶店。 後に潰れて、1993年より「THE BAD BAR HEAVEN & つるとかめ」に。
        なお、1Fの店舗(住所表記は2Fとは違い、中央2-10-4)は、以下の順で変遷。
        1. 「城下町の洋食屋 ばくばく亭」
            (1983年OPEN。2007年10月21日閉店。沖縄県中頭郡北谷町北谷1-12-13に移転して2008年2月19日に再OPEN)
        2. 「洋食の店 ラガーアリス中町店」 (2008年3月29日OPEN)
        3. 居酒屋 「絶好鳥」
        4. シチリア地方料理店 「Cucina Masanoli (クチーナ マサノリ)
            (2016年7月7日OPEN。住所表記が中央2-10-17 北1Fへと変更)
    • ほっかほっか亭 松本桐店 (初代)
        松本市桐3-1-19。 トンダとトモがアルバイトをしていた弁当屋。 後に潰れて、中華料理店「運来楼 (ウンライロウ)」に。
    • 信光石油(株) 松本城北SS
        松本市開智1-1-12。 ミネさがアルバイトをしていた「出光」のガソリンスタンド。 後に俊介もここでアルバイト。
    • 千代田生命ビル
        松本市丸の内1-3 最上階。 俊介がアルバイトで半身を乗り出して窓拭きをしていたビル。 2005年にビルは取り壊され、平屋建て店舗の「ファミリーマート松本城前店」に。
    • ケンタッキーフライドチキン 松本駅前店
        松本市中央1-6-1 東洋ビル1F&2F。 主人公4人がアルバイト代を持ち寄った店。 既に閉店し、その後は焼き鳥居酒屋「とり鉄 松本駅前店」に。
    • コイケ楽器
        松本市深志1-2-8 NOVAビル1F&2F。 主人公4人が楽器を購入した店。 閉店後も、同所は「コイデ楽器」 → 「ミュージックプラザ オグチ」の順でずっと楽器店。
    • 松本市宮渕2-7の坂道
        「宮渕東」のバス亭がある坂道。 主人公4人が買ったばかりの楽器をリヤカーに乗せてミネさの家に運ぶシーンと、俊介がライブ直前に走るシーンで使用。
    • 社会医療法人財団 慈泉会 相澤病院
        松本市本庄2-5-1。 ミネさが搬送された病院。
        当病院はスピードスケート選手の小平奈緒が勤める病院として、2018年に有名になった。 また、小説家の夏川草介が勤務していたこともあり、当病院は夏川の小説『神様のカルテ』のモデルにもなっている。 そして『神様のカルテ (第1作)』が2011年に嵐の櫻井翔主演で映画化された際には、相澤病院でもロケが行われた。 この他、阿部寛主演の2006年の映画『アジアンタムブルー』でも使用されている。
    • 松本市島立 (ミネさの家)
  • 東原 (ひがしはら) 団地 (俊介が住む県営住宅。安曇野市三郷温
  • 安曇野市立豊科北中学校 (主人公4人が通っていた松本東学園高校)
  • 原宿 (竹下通り、代々木公園)
  • 新宿LOFT (劇中バンド「CRIME」のライブ会場として、西新宿時代のLOFTが使用された)

      ※ お墓参りのシーンで使われた墓地は、原作上の本物のミネさが眠る墓地とは別。


受賞

  • 第12回 日本アカデミー賞 話題賞
  • 第43回 毎日映画コンクール スポニチグランプリ新人賞 (男闘呼組に対して)
  • 第43回 毎日映画コンクール 音楽賞 (義野裕明に対して)
  • 第10回 ヨコハマ映画祭 作品賞
  • 第10回 ヨコハマ映画祭 監督賞 (長崎俊一に対して)
  • 第10回 ヨコハマ映画祭 最優秀新人賞 (男闘呼組に対して)


同時上映作品



イベント

  • 1988年2月18日(木曜日)、東京宝塚劇場にて、『ロックよ、静かに流れよ』の前夜祭として、 男闘呼組と光GENJIのジョイントミニコンサートが行われた。  2,500名の収容に対し、1万人の少女が当日売りのチケットを求めて東京宝塚劇場に押しかける騒ぎとなった。 そして、学校をサボってチケットを買い求めに来た女子中学生8名が補導される事件も起こった。


エピソード

  • 男闘呼組を含め、映画の撮影隊が長野県での撮影中ずっと宿泊していたのは、1927(昭和2)年にオープンした松本市街の古い温泉旅館「松本温泉 信州會館」(松本市大手2-9-4)。 しかしオープンから77年経った2004年10月24日をもって、隣接していた映画館「松本東宝セントラル」と同時に廃業。 同地は2006年8月1日より老人福祉施設「セントラル・ビオス」となった。

  • 芸能の神・弁才天を奉っている下目黒の霊雲山・蟠龍寺 (ばんりゅうじ) にて、男闘呼組4人で映画のヒット祈願を行った。 当日はお寺の境内にある音楽スタジオ「蟠龍寺スタジオ」にてコンサートのリハーサルも行われた。(『女性自身』1988年3月8日号より)

  • 映画の冒頭で、岡本健一が読んでいる漫画が、紡木たくの『ホットロード』。

  • 主人公たちの憧れのバンドとして劇中に登場する「CRIME」は、あくまでも架空のバンドだが、原作で主人公たちが実際に憧れていたバンドは、「THE MODS」である。  「THE MODS」は、森山達也率いる博多出身のパンクバンド。『激しい雨が』(1983年)などのヒット曲がある。

  • 基本的にダンスレッスンしか行わないジャニーズ事務所の独特の教育体制について、社長のジャニー喜多川は、「ダンスをしてリズム感を養えば、歌も演技も自然と出来るようになる。 そして、映画『ロックよ、静かに流れよ』を観て素直に感動できる心を持っていれば、それだけでもう充分役者になれる」と述べている。

  • 岡本健一を慕っていた木村拓哉は、当作品を「穴が開くほど観た」と語っている。

  • 劇中で登場する独特な動きの握手が、ジャニーズアイドルに憧れていた綾小路翔のアイデアによって、氣志團の4thシングル『SECRET LOVE STORY』(2003年10月29日発売)のPVで完全コピーされている。 綾小路翔が作詞した同曲の歌詞には、「Midnight Angel」の単語も登場する。
    また、氣志團の所属事務所(担当部署)の名称も、男闘呼組と、漫画『魁!男塾』を掛け合わせて、「オフィス男闘呼塾エンターテインメント」となっていたり、氣志團の別名義ユニット「木更津プラスティック少年帯」の名前は、男闘呼組のラストシングル『TOKYOプラスティック少年』がきっかけとなっていたりと、非常にオマージュが多い。

  • メイキングビデオ『BEST FRIEND』の開始18分目辺りでスタッフが食事をしているシーンがあるが、そこに当映画の製作デスクをしていた飯島三智(後にSMAPのチーフマネージャー)が映り込んでおり、前田耕陽から「みっちゃん!」と呼ばれている。


書籍

  • 『ロックよ、静かに流れよ』 (原作本。吉岡紗千子 著。1984年7月。径 (こみち) 書房)
        
  • 『ロックよ、静かに流れよ PART 2 〜 人間ってやり直せるんだね ミネさ!』
      (吉岡紗千子 + 径書房編集部 編。1988年8月。径書房。
       原作本を読んだ読者から寄せられた感想文集)
       
  • 月刊誌『シナリオ』 (1988年3月号。シナリオ作家協会)
      映画台本と、製作:増田久雄による製作ノート「光と影の調和」を掲載。
  • 月刊誌『キネマ旬報』 (1988年3月号。キネマ旬報社)
  • ’88 年鑑代表シナリオ集 (編纂:シナリオ作家協会。映人社) 映画台本を掲載


ソフト

  • 『ロックよ、静かに流れよ』 (VHSとLDの2種。1988年10月。東宝ビデオ)
      ファンたちによってDVD化を熱望する声は多数あるも、ジャニーズ事務所がOKを出さず、実現はされていない。
        

  • 『BEST FRIEND』 (VHS。映画のメイキングビデオ。1987年12月16日。ポニーキャニオン)
       


関連項目



外部リンク








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作成日:2013年3月3日      

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